2.1.1 α線

 22688Raは4.784MeV(94%)または4.602MeV(6%)のα線を放出して22286Rnに壊変する。α壊変は主として重い原子核に見られる。親核種がXであるとき、α壊変では次式のように表される。

(2.1)

 α線では娘核は親核よりも質量数が4小さくなり、原子番号が2小さくなる。
 壊変前の質量と、壊変後の質量(エネルギーも質量に換算して加えたもの)は必ず等しい。
 従ってα線の運動エネルギーはただ一つに決まる。しかし娘核種Yが励起した状態になるときは、その分のエネルギーがα線の運動エネルギーから減る。Raからの22688α線のエネルギーが2種類あるのはこのためである。α線のエネルギーは核種によって異なるが、およそ4MeVから9MeVの範囲である。