2.1 放射線とは

 放射線は、放射性同位元素の放射性壊変や放射線発生装置によって放出される。
 放射性壊変とは、放射線同位元素が放射線を放出して、よりエネルギーレベルの低い、安定な原子核になろうとする現象をいう。
 放射線にはα線やβ線,γ線,X線,中性子,陽子系などの種類がある。α線は、高速で飛ぶヘリウムの原子核(42He)である。β線は電子、あるいは通常の電子の反物質である正の電荷を帯びた陽電子が高速で飛んでいるものである。両者を区別して前者をβ線、後者をβ線と表すこともある。γ線は電磁波で、エネルギーの高い光子である。普通、原子核のエネルギー準位の遷移などによって放出される光子をγ線、核外電子の軌道の遷移や高エネルギー電子の制動などによって放出される光子をX線と呼んで区別する。