1.8 濃度


 この項目では、化学反応量や電気量、電位量、光量などの物理量の変化から、人が認識し易い目的物質の濃度の単位に変換して表示する製品を紹介する。したがって、これらの多くは特定の目的をもった製品になっている。ここでは、掲載されている製品群の代表的なものを簡単に説明する。

(1)電位差自動測定装置
 溶液中に含まれる対象物質濃度を調べるため、その物質と反応する既知濃度試薬を滴下し、被試験液の対象物質の反応過程を検出電極で検知して全て反応した時点(終点)で滴下を止める。滴下に要した試薬量から被試験液の濃度を知ることができるようにした装置である。化学分析の基本的な手法(滴定法)として広く用いられている。

(2)酸素計
 酸素計には、ガルバニ電池式、磁気風式などがあるが、ジルコニア固体電解質を用いた酸素センサは、小型で長寿命の特徴をもっている。

(3)マルチイオンメータ
 農業の工業化が進む中、養液のイオン含有量計測は重要な項目になっている。この計測器は、養液栽培に欠かせないK+、Ca2+、NO3−、Mg2+の4成分を連続的に測定できる機能をもっている。

(4)デジタル粉塵計/パーティクルカウンタ
 粉塵の測定は、オフィスなどビル管理法に従った測定や、精密機器や薬品の製造工場など清浄空気の管理が必要な場所で使われている。現場に対応するため高感度、小型軽量の特徴をもっている。また、クリーンルームなどには高精度なパーティクルカウンタが利用されている。

(5)液体導電率計
 2電極方式、4電極方式、電磁方式などがある。水溶液の電気伝導を、交流あるいは直流電流で電導度を測定する。多くは水質の汚れの目安に利用されている。

(6)ガスクロマトグラフ
 クロマトグラフィの手法を使ってガスの成分分離を行い、熱伝導度、水素炎イオン検出、炎光光度検出、その他様々な測定成分に適した検出器を選択することで計測している。研究から現場設置まで多くの分野で用いられている。