1.6 温度、湿度、熱

(1)温度
 温度計測器は接触式と非接触式に大別することができる。
接触式の温度センサとしては異種金属の熱起電力(ゼーベック効果)を利用する熱電対、白金等の測温抵抗体、サーミスタなどが代表的なものであり、測定温度範囲や測定精度等においてそれぞれ特質を有している。これらの起電力や電気抵抗の変化を温度に換算して直読できるようにしたデジタル計測器が主流となっている。また、時間的変化や多点の温度を記録できる機能を持たせたロガーも普及している。
一方、非接触で温度計測するものとしては対象物から発生する赤外線を計測する放射温度計が多く使われている。対象物の放射率や、検出器の感度の波長依存性により正確な温度を測るには課題も多いが、非接触で測れるという特長に加えて微小部分の測定や、動体の測定も可能であることから広く使われるようになった。光学的な走査により温度画像(サーモグラフィ)として温度分布を表示する計測器も使われてきている。

(2)湿度
 乾球と湿球の温度を上記手段で計測し、その差から相対湿度を求める乾湿球方式がよく知られている。またセラミクスのような多孔質体や微小孔をもつ高分子膜の電気抵抗や静電容量の変化を測定して湿度を求める湿度計も用いられている。

(3)水分  水分の有無を判定するものから、試料の水分含有率を滴定により精密に測定するものまで各種の水分計が用途に応じて使用されている。

(4)熱
 エネルギや温度の管理を行うためには熱流の計測も重要な項目である。熱流に対して垂直に薄板を入れてその両面間の温度差を測定することによって熱流を算出する方式が最も広く用いられている。