総説


1.電子応用計測ガイドブックの性格とねらい

電気計測器全体の中で、電子応用計測器は長さ、圧力、回転速度、時間、音、振動などの各種物理量を電気的な方法により測定することを目的とした機器であり、電気測定器の分野より、発展してきている。新しい計測技術が可能となった新計測器がまず、電子応用計測器に分類され、発展したものは独立した分野(例えば、PA、FA、環境計測器、放射線計測器など)として取り扱われてきている。今後も感覚計測などの新技術、新分野が期待できる。このように、電子応用計測器は、あらゆる計測ジャンルのマザーツール的性格を持つもので、明確にその性格、範囲などを規定しづらいジャンルである。
また、最近のインターネットブームに代表されるようにパーソナルコンピュータの普及に伴い、単品の計測器よりも、パソコンとソフトウェアを利用したセンサと計測器を組み合わせた計測システムへのニーズが大きくなってきている。このような計測システムを本ガイドブックでは電子応用計測システム(第3編)と呼び、これらの関連を下図に示す。



このような背景により、今回の初版電子応用計測ガイドブック編集の主なねらいを以下とした。
(1)多方面にわたるユーザ層・産業界に利用されて普及しつつある電子応用計測器及びシステムの全体をまとめて、本分野のジャンルを確立する。
(2)製造業(第2次産業)は主に、R&D、LA、品質検査、設備診断などをターゲットとする。
(3)感覚量計測、画像計測に焦点を当てる。(寄稿文参照)
(4)第1次、第3次産業を新たな対象分野とする。(農業、物流、通信、販売など)


2.掲載の範囲

上記1.の記載の趣旨に基づいて、第1版の電子応用計測ガイドブックの掲載範囲を以下のように規定した。
掲載の範囲
電気・電子的な手段により、物理量・化学量・感覚量を検出する汎用センサおよびそれらを計測・分析して表示または記録する機器及び装置で、それらの機器で構成したシステム及びそのソフトウェアも含む。
以下の機器は、除くものとする。
FA用、PA用、環境計測、放射線計測などの分野の「専用器」
電子式化学分析器(感覚量など他の応用を目的とする機器は含める)
医用電子計測器



3.編集区分

本ガイドブックでは、全体を3つの編に分け、各編毎にいくつかの品目に分類してまとめてある。目次にあるように、大分類は以下の通りである。

第1編 電子式物理量計測器
第2編 電子式感覚量計測器
第3編 電子応用計測システム

各編に関しては、各々の冒頭に編全体の解説を行い、記載製品またはシステムの概要と技術説明を行い、その後に具体的な商品またはシステムを掲載している。製品掲載順は、各品目毎に会社の五十音順と様式A・B・C順(1ページ当たり、4製品/2製品/1製品の種類)にソートしてある。ただし、ページスペースの配分上、一部その順序になっていない箇所があるので、ご了承頂きたい。各ページの上部欄外に各品目の製品区分が明記してあるので、ご活用願いたい。

付録の会社別掲載製品系列一覧表には、該当製品の掲載ページを示し、ご利用の際の便を図った。