10.開水路流量計

 開水路流量計は自由水面をもつ,非満水状態で流れる水路の流量測定用である.代表的な開水路流量計として,せき式,フリューム式,流速・水位演算式がある.
 せき式流量計は,開水路など上方が空間の水路にせき板をもうけ,せきを越えて流れる流量と,せき上流側の水位とには一定の関係があるので,この水位を測って流量を求めるものである.三角形の切欠きをもつ三角せき,四角の切欠きをもつ四角せき,矩形水路一杯におかれた全幅せき等がある.三角せきは小流量に,四角せきは中流量に,全幅せきは大流量に適用されている.せき上流側の水位は一般にフロート式あるいは超音波式レベル計で測られ流量信号に変換される.
 フリューム式流量計は,水路の幅を狭め底を浅くしたフリュームを使用し,フリュームを流れる流量とフリュームスロート部の水位には一定の関係があるので,この水位を測定して流量を求めるものである.
 流速・水位演算式流量計は,流れの代表流速と水位を測定し,演算により水路の流量を求める.特徴として水路の変更を必要とせず,圧力損失もないため,安価に大流量の測定ができる.
 開水路流量計は主として,工場排水,農業用水,河川水などの流量測定に用いられる.
 この他に管路が満水状態でなくても流量測定できる非満水用電磁流量計がある.