5.電磁流量計

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 ファラデーの電磁誘導の法則を応用した流量計で,多くの特徴をもち,口径2.5mmの微小流量計から口径2000mm以上の超大口径流量計まで実用化されている.
 流量に比例した微弱な電圧を発生する検出器と,この電圧(流量信号)を受信して4〜20mA DCの直流電流信号に増幅,変換する変換器により構成される.
 電子回路素子の発達により変換器も小形化され,検出器と一体になった一体形電磁流量計が多い.さらに,高精度化,多機能化を図るために,変換器にマイクロプロセッサを搭載したものも製品化されている.
 電磁流量計の原理を図1.2.5に示す.絶縁物でライニングされたパイプの外側に磁界を作るコイルを置き,コイルには交番磁界が作られる.検出器のパイプ内には流速に比例した起電力が発生し,流量信号として一対の電極で外へ取り出される.

図1.2.5 電磁流量計の原理図

 電磁流量計は,圧力損失がなく上流側直管長が短くてよい.またライニングと電極の材質を適切に選択することにより,きわめて腐食性の強い液にも難なく適用できる等の特徴から,スラリ液,パルプ液,河川からの大容量取水,下水,排水等の挾雑物を含む液体あるいは硫酸,塩酸等の強腐食性化学薬品類の流量測定に使用されている.
 交番磁界の励磁電源として商用電源を直接印加せず,その偶数分の1の周波数で励磁し,励磁が定常値に達したときの起電力をサンプリングするタイプのものが多い.その結果電源の耐雑音性能が向上し,また渦電流に起因するノイズの影響も少なく,ゼロ点の安定度が飛躍的に向上してきている.
 電磁流量計は低導電率液体の測定は困難とされていたが,新しい検出方式の開発により,純水,アルコール,化学液体等の低導電率液体の流量測定も可能となった.
 また計量法の特定計量器として取引,証明に使用できる電磁式水道メータが加えられている.


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